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2025.04.09
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東洋医学と西洋医学の使い分け 人間ドック行ってきました

健康寿命を延ばすためには、東洋医学と西洋医学を上手に使い分ける必要があります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、画像にまとめました。
東洋医学と西洋医学のメリット・デメリット
それぞれ様々なメリット・デメリットがありますね。
当院の治療では、不調がある時に「病院では検査をしてきましたか?」と確認するようにしています。
なぜなら、不調の中には重症化しやすい大きな病気が隠れている場合があるからです。命の危険に関わる場合もあるため、その領域の対応は西洋医学の血液検査やMRI、CTなどの精密検査、その後の手術などで命を救う分野は素晴らしいものがあります。
と、言っても鍼灸を受けるほとんどの方は、病院→接骨院→カイロ→漢方薬局→整体を経て、「鍼灸って怖いけど一か八か試してみよう」と決心されて来院されますので、病院の検査は済んでいる人がほとんどです。
健康診断や人間ドックで血液検査を最近している方は、当院では問題が無ければ見させていただいております。おおよその内臓の悪いところや生活習慣の見直しに参考になるからです。
「病院の先生は話を聞いてくれなかった」という話をよく聞きます
鍼灸治療を受ける患者様の中には、「病院でこんなことを言われました、先生聞いてください!」とおっしゃられる方も多くいらっしゃいます。中には確かにひどい言われ方をしてしまったなと思うこともありますが、人によっては「私の辛さをじっくり聞いてくれないんです」とおっしゃる方もいます。
そこは、このように東洋医学と西洋医学の事情を把握することで、感情が乱れずに済む場合があります。西洋医学は緊急性のある病気や怪我を医療保険を使って誰でも来やすく診られる環境をつくっていますよね。ですので、一人に対してあまり時間が使えない事情があるのです。接骨院では、一部位:数百円しか国に請求できず、受付でも数百円程度支払う程度ですよね。年々請求額は厳しくなっており、一人一部位の合計で接骨院に入る金額は一回1000円前後。そうなると一人にあてられる時間は限られてしまうというのが保険治療の大きなデメリットでもあります。
一方で、鍼灸やマッサージなどは60分・90分と長い時間を設けられるのは、自費施術だからです。
施術を受けながらご相談にじっくり乗れることもメリットの一つ、心と体は密接に関係しているという考え方(心身同一)に基づいてメンタルケアもしていきます。こんな差も把握しながら今の自分には東洋医学と西洋医学どちらに頼るべきか決めていきましょう。
ひどい先生に当たってしまった背景などがあるのだと思いますが、東洋医学信者・西洋医学信者に偏り、反対の分野を認めない考えはあまりオススメしません。
異常数値が出たらまずいサイン・出なくても内臓が疲れていることは多い。どこまで意識をもって身体と向き合うかは「あなた次第です」
健康寿命を延ばすためには、「これから起こりうる大きな病気に備えて、発症リスクを下げる・万が一発症したとしても最小限に済ませること」がとても重要になります。そこで一つの指標になるのが血液検査。異常数値が並んでしまったら大きな病気になるリスクが高くなりますし、すでに病気を患ってしまっている可能性が高くなります。
異常数値があり大きな病気に罹ってしまったら早期発見・早期治療が大事になりますが、それでは本来は遅いのです。
どう大きな病気にならないかを考え、予防への意識(未病に対する意識)を持つことで健康寿命が延びていきます。「私はぽっくり死ねれば良いんだ」と言われる人がいますが、私の経験ではそのような死に方ができる人は日頃からメンテナンスをしている人が多いです。
今は人生100年時代。嫌でも長生きしやすい時代に、メンテナンスをしていないと人生の末期は苦しむ人が多いので、皆さまもお気をつけください。
健康寿命を延ばすためには内臓の働きを正常に保ち自律神経を乱さないこと
シンプルに、健康寿命を延ばすためには、全身くまなく血流が行き届いているかどうかで決まります。
その血流に関わる血管や筋肉の収縮・拡張のリズムを司るのが自律神経です。その自律神経はなぜ乱れるのか。それは内臓の調子、東洋医学的にいうと五臓六腑のバランスによって左右されます。
ですので、例えば春には五臓の「肝」が乱れやすいので、肝に良い食材の菜の花やふきのとう等が旬の食材として野原に出てきます。現代病である生活習慣病が増えている原因の一つは、そのような季節の食材を無視し、その季節で乱れやすい心身のバランスを補う食材を食べずに、予防する対策が受け継がれなくなったことも大きくあります。もちろん文化の発展で運動不足や添加物の多い食品を食べ過ぎることも大きく影響しています。
では、どうすれば良いのか
理想は、血液検査で異常数値が出なかったことに一安心をし、それでも内臓が疲れている場合に身体からのサインである自覚症状をコツコツとセルフケアや治療で解消しておくことです。異常数値が出てしまった人は、生活習慣を見直すきっかけになりますし、できるだけ数値を良くする・悪くしない状態で見直す設定は、その人の数値の度合いによります。何をすればいいのかは結局、不調として現れる自覚症状を中心に見直していくことです。
自覚症状は人によって様々ですよね。肩こりや腰痛、便秘、めまい、むくみ、食欲異常、冷え、耳鳴り、不眠、頭痛、吐き気、動悸、落ち込みやすい、無気力、テンションが上がらない、ハイテンションになって落ち着かないetc…
これら症状は五臓六腑のバランスの乱れによって発生しています。
肩こりだからと放っておくと、自律神経の【緊張・興奮作用の交感神経】が過剰になり、血管が拡張せず収縮の時間が長くなって内臓や脳に栄養や水分が行き届かなくなる。内臓や脳の働きが落ち、より自律神経が乱れる負のサイクルに入ると自己免疫疾患や難病、膠原病、癌にまで発展してしまうのです。慢性的な肩こりを放っておくと、頭痛や吐き気などに発展するのは、身体からの「乱れを放っているから、より目立つサインを出すよ」と注意信号だと思ってください。肩こりだけでも放っておけば置くほど、鍼灸治療も回数がかかるので、できれば早いタイミングで治療をすることをおすすめします。
ですので、健康に自信がある人でも一年に一回は定期的に健康診断や人間ドックへ行き、健康寿命を延ばせる最低限のラインをチェックする必要があるのです。
私、森田も週に一度は鍼灸マッサージを受けてメンテナンスをしています
身体が良い状態で鍼灸やマッサージを受ける場合は、頻度を少なく済ませられます。ここもその人のどこまで日々養生をするかの意識次第によって変わりますが、健康で若い場合は月に1、2回の頻度でも良いでしょう。
私は現在30代半ばですが、朝から日付が変わる頃まで動き回り、そして80代までこの仕事に携わりたいという希望もあって健康でも週1回治療を受けています。
その日頃からのメンテナンスもあってか、先日行った人間ドックでは良い数値が出てくれました。
先日、人間ドックへ行っていました
やや恥ずかしさもありますが、健康寿命を延ばす意識を持つ人が少しでも増える願いを込めて、公開します。
鍼灸マッサージのパフォーマンスを落とさないために、日頃から気をつけていたため、大きな異常数値は無いだろうと思っていましたが、やはりこのように結果として現れてくると一安心ができます。
白血球の数値だけがハイ(H)になっていましたが、これには二つ心当たりがあり、①苦手とする大勢の前で講演をする仕事が連続してあり、ここ半年ほど緊張状態が続いていること。②前日にサッカー日本代表×サウジアラビア戦があって、隣に住んでいるお父さんと観戦後深夜2:30まで一緒に居て3時間睡眠だったこと。笑
アルコールは飲まず、消化の良い食事は20:00までで終わらせましたが、どんなタイミングに人間ドックの予約を入れてしまったんだと後悔しました。
ほかにも、肺年齢は18歳未満、血管の硬さは20代に相当しますという良い数値で良かったです。
脳ドックもオプションで行いましたが、全く異常がないと報告されホッとしました。MRIを頻繁に受けるのも身体にはよくないため、また五年後あたりに行う予定です。
それでも油断はせずに毎日コツコツ健康に気をつけることが大切
今回は良い結果に終わりましたが、私の感覚としては異常数値に出ないことは、30代半ばということもあって最低限の確認ができたというだけであり、これからも油断をせずに週1回は鍼灸マッサージを受けて食事や睡眠時間の確保などを続けていきます。
運転が多いため、腰痛を自覚するときもありますが、腰の前には腎臓や腸があります。腰の血流が低下すると内臓に影響します。SNSや執筆などで健康情報をパソコンを使って発信をしますが、眼精疲労は後頭部が張りやすく、不眠にまで繋がるため自己免疫力を落とさないように気をつける必要もあります。週2、3回アルコールを飲むことが楽しみなので、肝臓をできるだけ疲れさせないように添加物の多い食事や糖質・脂質の摂り過ぎを避け、昼の合間に10~15分程度横になることを心がけています。
健康な状態であれば多少身体に悪いことでも人生を豊かにするためにしょうがないことってありますよね。しょうがない程度におさめられるように日々健康に気をつかう必要があります。
さいごに
予防の意識を持って健康に気を使える人が増えるように今回は書きました。ぜひ健康な状態でも私のように鍼灸やマッサージを受けてみてください。疲労やストレスは誰でも溜まりますので、プロ目線で筋肉の硬いところや血流の悪いところを見つけ、一緒に気がつくことが始まりです。
そして、今お辛い症状をお持ちの方は、症状や病気の度合いによりますが、できるだけ早く改善して良い状態をキープすること。少しでも状態を軽くして心身がリラックスできる時間をつくるために治療をすることをオススメします。
今日が人生で一番若い日です。他人と比べず、「今」からコツコツと身体に良いことを続けていきましょう。
忙しい合間に書いたため、誤字・脱字等がございましたら申し訳ございません。