TC鍼灸マッサージ院

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2020.11.27

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自律神経とは?不調と大きく関わる根本を徹底解説

・自律神経ってよく聞くけど何だろう?

・自律神経を整えるとどんなメリットがあるの?

・自律神経はどうすると良くなるの?乱れるの?

よく聞く言葉ではあるものの、実際に自律神経が身体にどう関わっているのか分からないよとうい人が多いのではないでしょうか。

 

今回は自律神経について簡単に分かりやすく、基本のところから解説していきたいと思います。

 

人生100年時代を元気に若々しく過ごせるためには、自律神経への理解は絶対に抑えておくべきです。

なぜなら、小さな疲れやストレスからも自律神経は乱れていき、放ってしまうと大きな病気や怪我の発症リスクが高くなります。

ひと昔前までは「長寿」が目標でしたが、これからは「健康長寿」を目指していかなければならない時代。免疫や状態維持に欠かせない自律神経を理解し付き合っていきましょう。

 

健康維持に欠かせない不調の根本原因である自律神経を把握できるよう徹底的に解説していきます。

 

目次

 

1.自律神経とは

自律神経とは、無意識レベルで内臓や血管、ホルモン分泌などの機能を調節するところです。

血液循環や呼吸器、体温調節、消化吸収、排泄、生殖、免疫などの生命維持には欠かせないところを担っています。

基本的なところから説明していきましょう。

自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類があります。

簡単に説明すると交感神経がアクセル(ON)の働きで、副交感神経がブレーキ(OFF)の働きをしています。

自律神経の理想的なバランスは、

 

  • ・日中や仕事中など何か活動している時には交感神経が優位となり、
  • ・睡眠時やリラックスをしている時は副交感神経が優位になる状態です。

 

このバランスが崩れると体内のコントロールが乱れていき、様々な症状や集中したい時にボーっとしてしまったり、横になっても疲れが取れにくくなったりと様々な不調のサインが出てきてしまうのです。

そのサインを放っておくことで大きな病気や怪我を発症するリスクが高まります。

 

言葉の説明だけではイメージが難しいと思いますので、図で見ていきましょう。

交感神経優位の場合は、何か会議でプレゼンをしている時を例えにしてみましょう。

緊張状態では、手のひらや足の裏、頭部に汗をかきやすく、冷たくなると思います。

このとき体の中では他にも、脈拍が早くなっていたり血管が細くなっていたりします。

食欲が分かりやすいですが、緊張状態ではお腹は空きませんよね。これは胃腸の働きが鈍くなり食欲が増すホルモンが分泌されないからです。

副交感神経が優位の場合も見ていきましょう。例えばリラックスをしながらヨガをしている時。

汗は全身からジワーっとかき、血圧は下がるので心臓の動きはゆっくりになります。

腸の動きは活発になるのでお腹が空くという仕組み。

これらがどちらに偏り過ぎても体調を維持する力が乱れるのです。

 

自律神経でとくに大切な働きが血管の働きです。

交感神経優位が続くと血管は細く、副交感神経優位が続くと血管が拡がります。

これは血管が収縮する時間も拡がる時間が長くなることも血流不足の原因になります。両方の適度なリズムが大切。

この偏りが続くと全身の血流が悪くなり、

 

  • ・内臓機能が落ちて免疫力が低下する
  • ・筋肉は硬くなり怪我をしやすくなる
  • ・脳は正常に働かなくなります

24時間の中で交感神経と副交感神経がシーソーのように切り替わって身体をコントロールしているのです。

このバランスが偏ることで体内のさまざまな働きが悪くなっていきます。

自律神経は身体にとって必要不可欠であり、様々な症状や病気の根本原因なのです。

 

次章はその自律神経の乱れを放って置くと、どうなるのかを見ていきましょう。

2.自律神経のサインを放って置くと病気のリスクが高まる

自律神経のサインを放って置くと病気のリスクが高まります。そのサインとはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

疲れやストレス、冷え性、不眠、食欲不振、だるさ、凝り、むくみ、頭痛、生理トラブルなど、様々な症状こそが自律神経が乱れている最初の小さなサインです。

その小さなサインを放って置くことで大きな病気や怪我のリスクが高くなってしまいます。

そして、自律神経の偏りは上の症状などが出てきます。

ついつい軽い症状は忙しかったりすると放って置いてしまいますが、将来大きな病気や怪我になるリスクが高くなることを頭に入れておきましょう。

ですので軽い症状が続く方は、血液検査の数値に異常がないからといって油断しないで下さい。その軽い症状を放って置くと数値に出てくるようになってしまいます。

 

検査で数値に出たときは、すでに悪い状態です。

元気な状態で生活するためには、大きな病気を発症しないように今から軽い症状でも鍼灸や生活習慣を改善させることが重要となります。

また既に大きな病気をお持ちの方は、再発や他の疾患に掛かるリスクが健常者よりもどうしても高くなるため、今以上に体の状態を悪くしないよう自律神経の調整をするべきです。

 

次章では、自律神経を乱さないために普段の生活で心がけるポイントを紹介させていただきます。

3.自律神経を整えるコツは「陰陽」の割合を改善させること

今回は自律神経を整えるために、一日の陰陽の割合を見つめ直すことを勧めていきます。

自律神経を整えるためのセルフケアは、他の記事でも紹介していますので一緒にご覧ください。

 

 

結論から伝えますと、現代人は圧倒的に陽の時間が長く、陰の時間が短いことが自律神経を乱しています。

1章で紹介した自律神経の応用になりますが、

 

  • ・陽とは交感神経が優位になっている活動時間
  • ・陰とは副交感神経が優位になっている休息時間(他にも食事やペットと戯れる時間)

 

のことを指します。皆さん一日の時間の中で陽陰の割合に偏りがないでしょうか?

補足になりますが、スマートフォンをいじっている時間は陽の時間で数えて下さい。

なぜなら、画面から出るブルーライトの光は脳を覚醒させてしまうからです。

ですので、本来リラックスができる入浴やお茶の時間にスマホをいじってしまうと陽の時間になってしまいます。

 

自律神経を乱さないために陽の時間は長くなり過ぎないように日頃の生活スタイルを見直しましょう。

疲れている時やストレスが溜まっている時は、残業などの時間を減らし陰の時間を増やすことを心がけて下さい。

 

最後の章は、自律神経が正常に働くことでのメリットを解説して終わりたいと思います。

4.自律神経の改善で得られる6つのメリット

自律神経の改善で得られる6つのメリットを紹介していきます。

メリットとしては、

 

  • 1.病気や怪我の改善スピードが上がる
  • 2.病気や怪我の発症リスクが下がる
  • 3.頭や体の働きが良くなる
  • 4.若々しい見た目を維持できる
  • 5.ポジティブになれる
  • 6.天気に左右されない

 

それぞれのメリットを一つずつ見ていきましょう。

 

2-1.病気や怪我の改善スピードが上がる

病気や怪我の改善スピードが上がります。

自律神経の乱れを改善することで全身の血流循環が良くなり、内臓や筋肉に対して栄養や酸素が行きやすくなるからです。

それを維持することで自己治癒力が向上し病気や怪我の改善スピードが上がります。

 

病気や怪我が治りづらい、または直ぐに再発する人は自律神経の調整から見つめ直すとよいでしょう。

 

2-2.病気や怪我の発症リスクが下がる

病気や怪我の発症リスクが下がります。

自律神経が整っていると、

 

  • ・内臓は「働く」「休む」リズムが正常になり、
  • ・筋肉はゴムの様な伸縮性が維持できて痛めるリスクが最小限となります。

 

病気や怪我のリスクを最小限にすることは、生活の質に関わる重要なことです。

 

2-3.頭や体の働きが良くなる

頭や体の動きが良くなります。

自律神経が整うことで内臓と脳との指令がクリアになる・脳血流量が上がるからです。

脳の働きが良くなることで体への運動指令が向上し、そこから運動量が増えると全身の血流が更に良くなるという良いサイクルが生まれます。

 

最近集中力や思考判断力、瞬発力が鈍くなっていると思う人は、自律神経の乱れが原因かもしれません。

 

2-4.若々しい見た目を維持できる

年齢を重ねても若々しい見た目を維持することが出来ます。

経験上、鍼灸治療を長年受けている患者様は、年齢を重ねても同世代と比べて元気で肌艶が良い人が本当に多くいます。

これは、自律神経が整っている証拠であり、皮膚表面の細かい毛細血管まで栄養が行き届く状態を維持できているからです。良い状態を維持できていることがアンチエイジングに直結します。

 

見た目とは外出する気分を左右させるものであり、外出機会が少なくなると運動量に繋がります。特にふくらはぎが衰えてしまうと全身の血流が悪くなるので、美容と健康もまた密接に関わります。

 

2-5.ポジティブになれる

自律神経を整えるとポジティブになれます。

なぜなら、内臓が正常に働くことで3つの幸せホルモンの分泌が上がるからです。

 

  • ・安心ホルモンの「セロトニン」
  • ・快感ホルモンの「ドーパミン」
  • ・安心、快感、やる気ホルモンの「オキシトシン」

 

これらは精神を安定させるために大切なホルモンです。

幸せや前向きな気持ちは、人間関係にも影響しますので日頃から正常の分泌量を維持することが大切です。

 

2-6.天気に左右されない

普段の生活で天気に左右されることが少なくなります。

気圧と自律神経は密接に関係します。気圧が高い日には交感神経優位になりやすく、気圧が低い日は副交感神経が優位になりやすくなります。

 

特に高齢の方や更年期障害・自律神経失調症をお持ちの方は、気圧の変化に左右される人も多いのではないでしょうか。

ここ数年、本当に天気が頻繁に乱れるようになってきました。

天気に左右されないためにも、日頃から自律神経を整えておきましょう。

 

これらは人生100年時代を生き抜くために必要なことになります。

自律神経が乱れることで生活の質が悪くなることが理解できたと思いますので、今から意識を変えていきましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。自律神経について細かくご理解いただけたかと思います。

興味を持った人は是非「不調の大元は血流!自律神経に効果的な鍼灸治療と3つのセルフケア」もお読みください。

最後に本記事で解説した内容をまとめると、ポイントは以下の4つとなります。

 

(1)自律神経とは交感神経と副交感神経の2種類がある

自律神経は内臓や血管、ホルモン分泌など様々な内部環境に関わっている。

24時間の中で交感神経と副交感神経が正常に切り替わることでコントロールをしている。

 

⑵自律神経のサインを放って置くと病気のリスクが高まる

交感神経と副交感神経のバランスが、

 

  • ・小さく乱れると軽い訴状が症状が出始め、
  • ・放って置いたために大きく乱れてしまうと大きな病気や怪我のリスクが高まる。

 

⑶自律神経を整えるコツは「陰陽」の割合を改善すること

現代人は活動している時間が長いため、リラックスできる時間を設けることが大切。

スマートフォンをいじることは脳を覚醒させてしまうため、リラックスする時間にはならないので注意。

 

⑷自律神経の改善で得られる6つのメリット
  • 1.病気や怪我の改善スピードが上がる
  • 2.病気や怪我の発症リスクが下がる
  • 3.頭や体の働きが良くなる
  • 4.若々しい見た目を維持できる
  • 5.ポジティブになれる
  • 6.天気に左右されない

 

これらは生活の質を向上させるために必要不可欠であり、維持することで健康で若々しい身体を維持できることに繋がる。

 

本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

自律神経の乱れが全身の血流を阻害する根本原因であり、脳や内臓、筋肉に血流がいかなければ様々な機能が落ちてしまうということがご理解いただけたかと思います。

自律神経の乱れは全ての不調の根本原因ですので、日頃から健康な状態を維持し直ぐに感知できる身体つくりをしておくことが大切です。

 

 

 

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