TC鍼灸マッサージ院

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2020.07.01

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マッサージに行っても翌日には元通り……そのしつこい肩こり、実は「胃の疲れ」が原因かもしれません

⏱更新:2026-01-02

「肩がガチガチで辛い」「マッサージや整体に行っても、その場しのぎですぐに元に戻ってしまう……」 もしあなたが長年そんな悩みを抱えているなら、それはアプローチする場所が間違っているのかもしれません。

多くの人が「肩こり=肩の筋肉の問題」と考えがちです。しかし、これまで数多くの患者さんを診てきて確信しているのは、慢性的な肩こりの多くは、実は「内臓(特に胃腸)の疲れ」が引き起こしているという事実です。

この記事では、なぜ胃の不調がしつこい肩こりにつながるのか、東洋医学の視点からそのメカニズムを解き明かし、マッサージ通いを卒業するための根本的な解決策をお伝えします。

 

目次

1.なぜ、マッサージをしても肩こりが治らないのか?

肩が凝ると、つい凝っている部分を揉んだり叩いたりしたくなりますよね。確かに、マッサージを受けると一時的に筋肉がほぐれ、血流が良くなって楽になります。

しかし、それはあくまで「結果」に対してのアプローチに過ぎません。肩こりを引き起こしている「根本的な原因」が体の奥深くに残ったままだと、いくら表面の筋肉をほぐしても、時間が経てばまた同じように凝ってしまうのです。

「すぐに戻ってしまう肩こり」は、あなた様の体が発している「原因は他にあるよ!」という重要なサインなのです。

この記事を読めば、私が施術で「鍼灸×マッサージ」の両方を使う理由もご理解いただけます。

2.驚きの真実! あなたの肩こり、「胃のSOS」かもしれません

では、その根本原因とは何なのでしょうか? 実に多くのケースで深く関わっているのが、「胃腸(消化器系)の疲れ」です。

左肩のコリは「胃」、右肩のコリは「肝臓」のサイン?

東洋医学では、体の中の臓器(五臓六腑)と体の表面(筋肉や皮膚)は、目に見えないエネルギーの通り道「経絡(けいらく)」でつながっていると考えます。経絡はツボとツボを結ぶラインです。

特に、肩や首の周りには胃や肝臓に関わる経絡が通っています。そのため、内臓が疲れて悲鳴を上げると、そのSOS信号が経絡を通じて体の表面に伝わり、肩や首の筋肉を硬く緊張させてしまうのです。

  • 左側の肩こりがひどい場合: 「胃」や「膵臓」の疲れが影響していることが多いです。食べ過ぎ、飲み過ぎ、ストレスによる胃痛などがありませんか?

  • 右側の肩こりがひどい場合: 「肝臓」や「胆のう」の疲れが疑われます。お酒の飲み過ぎや、薬の服用、強いストレス(怒りやイライラ)などが負担になっているかもしれません。

 

あなたの肩こりは、どちら側が辛いですか? それは、酷使されている内臓からのメッセージかもしれません。

古典が教える「悩みすぎ」と「胃」の関係

なぜ、胃腸は疲れてしまうのでしょうか? 暴飲暴食はもちろんですが、見逃せないのが「心の影響」です。

東洋医学の古典『素問(そもん)』には、「思(し)は脾(ひ)を傷(やぶ)る」という言葉があります。「脾」とは胃腸のこと。「思い悩む、考えすぎる」という感情は、ダイレクトに胃腸の働きを弱めてしまうのです。

真面目で責任感が強い人ほど、ストレスを胃で受け止めてしまいがち。その結果、知らず知らずのうちに「内臓型肩こり」を引き起こしているケースが非常に多いのです。

筋肉は血流が悪いとコリが発生します。

その発生原因は、疲れやストレスなど「身体的負荷」と「精神的負荷」のどちらからでも発生してしまうのです。

疲れやストレスなどから自律神経が乱れ、血管が細くなったり拡がりすぎて血流が悪くなります。

自律神経を整えるためには、骨格を改善することはもちろんのこと、全身に分布しているツボを使い分けることで五臓六腑(内臓)のバランスを整える必要があります。

ここでよくある話を紹介しておきますと、湿布や鎮痛薬の成分は血管を細くします。症状は一時的に誤魔化せますが、血流を悪くさせて消炎・鎮痛させるものですので長期的に使わないように注意しましょう。

両方とも副作用があり、胃腸の調子が乱れると五臓六腑のバランスが乱れます。血流が悪くなることに繋がりますので、湿布や鎮痛薬は我慢ができない緊急性の痛みに対して使用することと使い分けをしてください。

肩こりの原因は血流不足。続いては肩こりを解消することでどんなメリットがあるのか紹介していきます。

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3.肩こりを改善する5つのセルフケア

今日からできる簡単な方法をご紹介します。

① 「腹八分目」と「よく噛む」を意識する

胃腸の最大の敵は、食べ過ぎと早食いです。消化にエネルギーを使いすぎると、内臓は疲弊します。食事は腹八分目を心がけ、一口30回を目安によく噛んで食べましょう。これだけで胃の負担は激減します。

② 冷たいものを控え、お腹を温める

胃腸は冷えに敏感です。冷たい飲み物やアイスクリームは控えめにし、温かいスープやお茶を飲むようにしましょう。おヘソとみぞおちの間(中脘:ちゅうかん)付近にカイロを貼って物理的に温めるのも非常に効果的です。

③ ストレスを溜め込まず、ぼーっとする時間を確保する

前述の通り、ストレスは胃の大敵です。完璧を目指さず、「まぁいいか」と力を抜く勇気も必要です。ゆっくりお風呂に浸かる、好きな音楽を聴くなど、ぼーっとして心と体がリラックスできる時間を意識的に作りましょう。フジテレビのホンマでっか!?TVに出演させていただいた時に、ブラックマヨネーズの小杉さんが「10分もぼーっとなんて出来ない!」と言っていましたが、現代人にこのような人は沢山いるはずです。

④超簡単!首・肩・背中ストレッチ

  • 1.肩甲骨と肩甲骨をよせる
  • 2.頭をできる範囲で天井の方向へ傾けて5秒キープする

気をつけるところは画像の通りです。一日3回×2セット程度すると良いでしょう。

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⑤胃の代表ツボ「足三里」にお灸をする

はじめて行う人は、ソフトタイプのお灸を選びましょう。同じところへ3回ほど繰り返すとより効果的です。

4. 鍼灸(東洋医学)が、しつこい肩こりに強い理由

セルフケアでは追いつかない頑固な肩こりには、プロの手を借りるのも賢い選択です。

鍼灸では、凝っている肩だけにアプローチするのではなく、全身の状態を診て「根本原因」を探ります。

もし原因が胃の疲れであれば、お腹や足にある胃腸のツボを刺激し、内臓の働きを整えていきます。内臓が元気になれば、自律神経の働きが整い、そこからつながる経絡の流れもスムーズになり、結果として肩の筋肉も自然と緩んでいくのです。

マッサージと併用すると「その場しのぎ」ではなく、「凝りにくい体」へと根本から変えていく。それが鍼灸の強みです。

私自身メンテナンスとして週一回鍼灸マッサージを受けていますが、マッサージや整体だけよりも圧倒的に「鍼灸×マッサージ」を併用した施術を受けた方が、調子の良い日数が長く維持できます。

5.まとめ

長年あなたを悩ませてきたその肩こり。もう「体質だから」「職業病だから」と諦める必要はありません。

それは、頑張りすぎているあなたへ、体が送ってくれた大切なメッセージです。自分のお腹に手を当ててみてください。冷えていたり、硬くなっていたりしませんか?

内臓をいたわることは、自分自身を大切にすること。まずは今日から、胃腸に優しい生活を始めてみましょう。きっと、体は応えてくれるはずです。

コリの原因は血行不良ですが、血流の元である「血」の材料が胃腸から消化・吸収できなければ改善が始まりません。ここから見直してみましょう。

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