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2020.06.30

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眠れないのは心が弱いからじゃない。「腸」を整えてうつと不眠の悪循環を断つ、東洋医学の知恵

⏱更新:2026-01-02

「夜、布団に入っても目が冴えてしまう」「朝、体が鉛(なまり)のように重くて起き上がれない……」。 もしあなたがそんな毎日を過ごしているなら、それは単なる『疲れ』ではありません。あなた様の心が精一杯発している、大切なSOSです。

これまで多くの患者さんと向き合ってきて確信しているのは、「眠れないこと(睡眠不足)」と「心が晴れないこと(うつ状態)」は、まるで合わせ鏡のように深くつながっているということです。

「病院へ行くほどではないけれど、何だかずっと苦しい……」 そんな、周りに相談しづらい不安を一人で抱えていませんか?

睡眠不足もうつ状態も、根本的な原因は「自律神経の乱れ」にあります。 自律神経を整える専門家としての結論は、「まずは体にアプローチして、心の土台を取り戻すこと」です。

この記事では、薬に頼りすぎず、東洋医学の知恵を使って、睡眠と心の健康を根本から立て直す方法をお伝えします。副作用の心配がない鍼灸(しんきゅう)の可能性についても触れていきますので、ぜひ最後までリラックスして読んでみてください。

※「そもそも自律神経って何?」という方は、まずはこちらの自律神経とは?全ての不調の根本原因からご覧ください。

 

目次

1. なぜ「睡眠不足」と「うつ」はセットでやってくるのか?

睡眠不足とうつ病は切っても切れない関係にあります。その鍵を握るのが「セロトニン(幸せホルモン)」です。

心の安定剤「セロトニン」と睡眠の関係

セロトニンは、夜になると自然な眠りを誘う「メラトニン」という睡眠ホルモンに変化します。つまり、昼間にセロトニンがしっかり分泌されていないと、夜ぐっすり眠ることができないのです。

このセロトニンが不足すると、脳は不安を感じやすくなり、感情のコントロールが効かなくなって、うつ状態に陥りやすくなります。

X:10万回閲覧ポスト「ストレスが強い人は手足末端が冷え、頭に血が昇りやすくなる」

実は、心の健康は「お腹」で作られる

では、どうすればセロトニンを増やせるのでしょうか? 最新の研究では、セロトニンの約95%は脳ではなく「腸」で作られていることが分かっています(腸脳相関)。

東洋医学の最古の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』にも、これに通じる考え方があります。 古典では、胃腸(脾)はエネルギーである「気・血(きけつ)」を生み出す源であり、「心(しん)は神(しん=精神)を蔵(ぞう)す」と説かれています。

つまり、お腹の調子が悪くなると、心や眠りのための栄養が作られなくなり、精神が安定できる「体の器」が保てなくなるのです。「腸を整えることが、一番の心の治療になる」というのは、昔も今も変わらない真実なのです。

2. うつになりやすい人、なりにくい人の違いとは?

「私は性格が暗いから…」と自分を責めていませんか? うつになりやすいのは、性格のせいだけではありません。体の使い方が関係しています。

真面目で頑張り屋さんほど、お腹を痛めている

几帳面、完璧主義、責任感が強い……。これらは素晴らしい長所ですが、一方でストレスを真正面から受け止めてしまいがちです。

東洋医学の古典『素問(そもん)』には、「思(し)は脾(ひ)を傷(やぶ)る」という言葉があります。「考えすぎる、悩みすぎる」という感情は、ダイレクトにお腹(消化器)の動きを止めてしまうのです。 ※脾(ひ)とは、消化器系のことを指す言葉

真面目なあなた様が悪いのではありません。「頑張りすぎて、お腹が動いていない状態」なのだと気づいてあげてください。

3. 薬に頼る前に知ってほしい、鍼灸という選択肢

うつ症状に対して抗うつ薬が処方されることがありますが、副作用のリスクや、自己判断での断薬による離脱症状など、付き合い方が難しい側面もあります。

そこで私がおすすめしたいのが、東洋医学(鍼灸)です。

鍼灸は「自分の治る力」を引き出す根本療法

お薬が外から脳の信号を調整するものだとしたら、鍼灸は「あなた自身がセロトニンを生み出せる体」へと修理していくものです。

古典『難経(なんぎょう)』では、鍼灸は体の中で滞ってしまった「気」の交通整理を行い、本来持っている自然治癒力を引き出す治療だとされています。副作用の心配なく、自律神経のバランスを整え、お腹から心身を温めることで、深い眠りと穏やかな心を取り戻すサポートをします。

4.プロが教える!お家でできる「腸活」セルフケア3選

今日からすぐに始められる、心とお腹を元気にする習慣をご紹介します。

① お腹に「カイロ」を貼る

腸を温めると、血流が良くなりセロトニンの分泌が活発になります。おへその下(丹田)あたりにカイロを貼るだけで、驚くほど心が落ち着きます。下腹部は特に筋肉が少ないところ。温活でサポートしてあげましょう。

② 寝る前の「腹式呼吸」

仰向けになり、お腹を膨らませるようにゆっくり息を吸い、へこませるように長く吐きます。これは乱れた自律神経を「リラックスモード(副交感神経優位)」に切り替える最強のスイッチです。

③ 腸が喜ぶ「食事」を意識する

セロトニンの材料となる「トリプトファン」を含む食材(バナナ、大豆製品、乳製品など)や、腸内環境を整える発酵食品を積極的に摂りましょう。トリプトファンは体内で作ることが出来ないため、食べ物から摂らなければなりません。

X:56万回閲覧ポスト「セロトニンの増やし方」

5.今すぐやめて!心を削る「3つの悪習慣」

良かれと思ってやっていることが、逆効果になっているかもしれません。

① 寝る直前の「スマホ」

スマホのブルーライトは脳を興奮させ、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を止めてしまいます。寝る1時間前には手放しましょう。

② 寝酒で無理やり眠る

アルコールは寝付きを良くするかもしれませんが、睡眠の質を著しく低下させ、夜中に目が覚める原因になります。眠るためのお酒はやめましょう。

③ 不規則な生活リズム

体内時計が狂うと、自律神経はパニックを起こします。特に「朝起きる時間」を一定にすることが、リズムを整える第一歩です。

6.まとめ

うつ状態や睡眠不足は、あなたが弱いからなるのではありません。一生懸命生きてきた結果、体のリズムが少しずれてしまっただけです。

私たちは自然の一部。冬が来れば春が来るように、体には必ず元に戻ろうとする力があります。

一人で抱え込まず、まずは冷えたお腹を温めることから始めてみませんか? あなた様が本来の笑顔と、心地よい眠りを取り戻せるよう、TC鍼灸マッサージ院では東洋医学の力でサポートさせていただきます。

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