治療を希望される方や同業者の先生方から、「何故そんなにも予約が取れないのですか？」という質問が多くあります。普段往診専門で治療や運転時間が長いため、ここにまとめておきたいと思います。

私は決して不安などを煽る営業トークをして患者様を囲うような営業の仕方は致しません。

よく患者様が過去に出会った先生の体験談を治療中に話される内容を聞くと、意外と患者様を囲うような営業の仕方をしている施術者が少なくないと残念に思います。

予約の取れない状況にいくつか事情がありますので、ご理解いただけますと幸いです。

１．長期的な治療目的を持つ意識の高い患者様が多い

早期に不調を改善し、その後良い健康状態を維持する方が私の患者様には多くいらっしゃいます。定期的な自律神経を整える治療のメリットは多く、①QOL（生活の質）を良い状態でキープできる。②大きな病気の発症リスクを下げられる。③病気に罹った時に最小限のステージで済む。④できるだけ細胞の生まれ変わりのスピード（ターンオーバー）を正常に保ち、いくつになっても元気で若々しくいられる。等があります。

思い不調では週に１，２回の頻度でスタートすることが多いですが、健康な状態であれば月に１，２度のメンテナンスに頻度を下げられるため、コストを低くしながら継続も可能です。

そんな中、意識の高い患者様は頻度を下げずに治療継続を希望する方も多いのが現状です。頻度が多ければ、ⅰ.筋肉の硬結（コリ）や緊張を早期に発見して解消できる。ⅱ.内臓のバランスを調整し、血流を良い状態に保たせる、ホルモン分泌を正常に維持する、ⅲ.体の歪みを整え、力の入りやすい姿勢や内臓が働きやすい位置にもどす。ⅳ.集中力やアイディアが生まれやすくなることで最高のパフォーマンスを維持することができる。等を緻密に計画を立てられます。

私は多くの方々に治療経験をさせていただきましたが、現代は「嫌でも長生きする時代」です。人生の末期に全身がお辛い状態でお付き合いが始まることもありますが、皆様「地獄だ」とおっしゃられます。ですので私にご縁のある方々は、一生をかけてできるだけ良い状態で過ごせるようにという気持ちで治療をさせていただいております。

お陰様でその気持ちとマッチする患者様が多く、お付き合いが長くなることから予約枠が中々空かない状況です。

私も高いパフォーマンスを常にご提供できるように週１回は鍼灸やマッサージでメンテナンスをしています。

２．重度の病気をお持ちな方が患者様に多い

脳血管障害の後遺症、難病、膠原病、精神疾患、コロナウィルスの後遺症、過去にギックリ腰を多発してきた方々など、重度の病気や症状をお持ちの方からの治療希望が一定数ございます。

重度の病気や症状をお持ちの方の目標は、もちろん改善もありますが、状況によっては「今の状態をできるだけ維持をすること」「今よりも悪くなる進行スピードをできるだけ遅らせる」という目標になる方もいらっしゃいます。

状態が重ければ重いほど基本的には治療期間がかかり、お付き合いが数年に渡りますので、中々予約枠が空かないという事情がございます。

私も「人生の最後ができるだけ苦しくならないように」「できるだけ生活の質が低下しないように」と改善・予防治療を毎度比重を変えて組み立てていきます。

３．ご紹介が圧倒的に多い

私の最大の特徴としては、ご家族様が同時に治療をご希望する割合が圧倒的に多いことです。

確率では世帯がいる患者様では約７割以上のご自宅で一緒に息子さんやお母様などが一緒に治療を希望されます。最初はご本人お一人様が治療を受け、回数を重ねるとご家族様やご友人様の連続希望をされることで、一件お伺いすると数時間滞在することが少なくありません。

最近では稼働率が高くなっているため、基本的には１件につきお二人様までとさせていただいておりますが、隔週で治療を受けるご家族様が変わるように組まれる患者様もいらっしゃいます。

また、患者様が「最近私の状態が良くなってきたので、少し頻度を下げてその枠に知り合いを入れてほしいです。○○で悩まれていて救ってほしい」というパターンも多く、そうなると予約枠が空かなくなります。

４．一人で動いているため枠が限られる

私は店舗を持たず、往診治療一本で治療をしています。

将来は店舗型も選択肢の一つとして考えていますが、私のモットーの一つとして、「救う手が届いていない範囲を助けたい」というものがあります。周りが治せない不調を治すということも努力していますが、私がどんな天気の日でも足を運んで治療すると大変喜ばれる方々がいます。

• ・足が不自由な人
• ・暑さが過酷で外に出られない人
• ・介護で治療に行く時間が無い人
• ・仕事が忙しく、帰る頃には近所の治療院が終わってしまっている人
• ・時間を凄く大事にしている人

「こんな贅沢はない」「凄く感謝しています」こんな言葉を日々いただきまして、非常にやりがいを感じています。

 

このような事情がございまして、お問い合わせからのご新規枠が発生しない状況が独立直後から一年以上続いております。当面は今のスタイルを継続します。

その中でもご縁を大切にしておりまして、テレビ出演や書籍出版のタイミングに合わせて公式LINEやSNSなどで時々ご新規一枠を空けられる時はアナウンスをさせていただいております。

ご理解いただけますと幸いです。